この物件は、お施主様夫婦が「終の住処」で建てられた平屋の住宅です!
物件名の『茶茂庵』というのは、お施主様のご先祖様の名前で、
昔、高田のお殿様にお仕えしていて、お香などを扱っていたそうです。
そこで旦那様の趣味でもあるお香を活かした、香りにこだわった設計になっていました!
素材は素朴なものを使用していて、室内にはチークやいぐさボード、外壁には塗り壁などを使っています。室内にいぐさボードを使う事で、ほんのりといぐさの香りを感じる事が出来ますね。
居間の上部にある天窓からは、夏から秋にかけて北風が吹くという五泉の特徴を活かし、
奥様の好きな金木犀の香りが風にのって室内に入ってくるように計算されていました!
掃き出し窓からの日差しの入り方も計算されていて、
夏の水田や秋の稲穂など四季折々の田んぼを見渡すことが出来ると同時に、大きい窓をつけすぎて日差しのせいで部屋が暑すぎる!なんて心配もありませんでした。
ちなみにこの平屋の住宅、扉がほとんどないんです。
お施主様がトイレもいらないと言っていたそうなのですが・・・
さすがにつけてもらったらしいです(笑)
扉がないことで、お互いの気配が分かったり
より旦那様の趣味のお香の香りを家中に広げることができますね。
↑この水盤はうちのスタッフがセルフビルドで造ったそうです。
五泉は地下水が豊富なので、井戸を掘ると水が自噴するらしいです!
中にも石が敷き詰められているのですが、その石は旦那様のお父様が拾ってきてくれた石だそうで、どんな思いで石を探してきてくれたのか、それを考えたら到底捨てられず、有り難く使わせてもらったそうです。
この地下水を使って野菜を冷やしたり、奥様がコーヒーを入れたりしています。
この平屋の住宅、見学者が沢山訪れるらしく、もう200人くらい来たんじゃないか!
なんて言われているそうです。
通りかかる人から見ても気になる住宅。
中でどんな暮らしをしているか、知ってしまったら憧れますよね。
写真が沢山になってしまいましたが、
お施主様夫婦の終の住処という事で、
お二人の丁寧な暮らしを豊かにするお手伝いができている、
そんな平屋の設計になっているように感じました!(塚野)
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